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顎の成長を助ける「噛むトレーニング」 噛むことと矯正の関係
お子様の矯正治療において、装置(プレオルソやインビザラインファースト)と同じくらい大切なものがあります。
それは、歯を取り囲んでいる「お口周りの筋肉」の力です。
どれほど優れた装置を使っても、お口周りの筋肉が弱かったり、舌の癖があったりすると、歯は正しい位置に安定してくれません。
逆に言えば、筋肉を正しく鍛えることができれば、顎の成長が促され、治療をよりスムーズに進めることができます。
今回は、歯医者さんがお勧めする、お家で遊びながらできる「お口のエクササイズ」をご紹介します。
【小児矯正関連記事】
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Contents
1. なぜ「噛むこと」が矯正に良い影響を与えるのか?

最近は柔らかくて食べやすい食事が増え、お子様の噛む回数は昔に比べて激減していると言われています。
しっかり噛むという動作は、顎の骨に適切な刺激を与えます。
この「刺激」こそが、顎を大きく成長させ、永久歯がきれいに並ぶためのスペースを作る鍵となります。
また、正しく噛むことで「舌の位置」や「飲み込み方」も改善され、後戻りのしにくい安定した歯並びへと繋がるのです。
2. お家でできる!簡単お口のエクササイズ
特別な道具は必要ありません。毎日の生活の中で、親子で楽しみながら取り組んでみてください。
① 「あいうべ体操」で口呼吸を卒業
口を大きく動かすことで、お口周りの筋肉(口輪筋)を鍛えます。
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「あー」:口を大きく開く
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「いー」:口を横に大きく広げる
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「うー」:唇を強く前に突き出す
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「べー」:舌を思い切り下に伸ばす これを1日30回を目安に行います。お風呂の中での習慣にするのがお勧めです。
② 「風船ガム」や「シャボン玉」で唇を鍛える
「吹く」動作は、唇を閉じる力を養うのに非常に有効です。
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シャボン玉:そっと吹いたり、勢いよく吹いたりすることで、口周りの筋肉のコントロールを学びます。
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風船ガム(可能なお子様):噛む力と、唇をすぼめる力を同時に鍛えられます。
③ 「スポット」を意識した舌のトレーニング
舌の正しい位置は、上の前歯の少し後ろにあるポコっとした膨らみ(スポット)に触れている状態です。
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ポッピング:舌全体を上顎に吸い付け、「ポンッ!」と音を立てて弾かせます。舌を持ち上げる力を鍛えることで、顎を内側から広げる助けとなります。
3. 食卓でできる「顎のトレーニング」

食事の時間も、立派なトレーニングの場になります。
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食材をあえて「大きく・厚く」切る:
前歯で噛みちぎる、奥歯でしっかりすり潰すという動作を自然に誘発します。 -
水分で流し込まない:
お口の中に食べ物がある時は、飲み物を飲まないルールを作ってみましょう。
唾液をしっかり出し、自分の力で飲み込む訓練になります。4. まとめ
これらのエクササイズは、継続することが何より大切です。
当院では、定期検診の際に、お子様の筋肉の発達具合や癖の状態をチェックし、その時々に最適なアドバイスを直接お子様へお伝えします。
「先生と約束したから頑張る!」というお子様の自立心を、私たちは大切に育んでいきたいと考えています。「うちの子、正しく噛めているかな?」
「舌の癖がある気がする」
そんな不安も、ぜひカウンセリングでお聞かせください。
装置とトレーニングの相乗効果で、お子様の最高に輝く笑顔を一緒に作っていきましょう。