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矯正が必要な子どものサインがある?早期発見できるチェックリスト
子どもの歯並びは成長とともに変化しますが、「大丈夫かな?」と様子を見ているうちに、治療開始に最適な時期を逃してしまうことがあります。
特に、顎の骨の成長を利用できる小児矯正(I期治療)は、早期に問題を特定し、介入することで、将来の本格矯正(II期治療)をスムーズにし、抜歯のリスクを減らすなど、多くのメリットがあります。
今回は、保護者の方が日頃からチェックすべき「矯正が必要な子どものサイン」を詳しくご紹介します。これらのサインを見つけたら、すぐに歯科医へ相談しましょう。
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Contents
噛み合わせ(歯並び)に関するサイン
歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく、食事や発音にも大きな影響を与えます。以下の状態が見られたら要注意です。
もし乳歯の段階でも以下の兆候が見られる場合は、歯科医師に相談しましょう。
前歯に関するサイン
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出っ歯(上顎前突):上の前歯が極端に前に出ている状態。転倒時に前歯を傷つけやすいリスクもあります。
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受け口(反対咬合・下顎前突):下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態。骨格的な問題につながりやすいため、特に早期の対応が重要です。
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開咬(オープンバイト):奥歯で噛んでいても、前歯の上下に隙間が空いてしまう状態。食べ物が噛み切れず、発音にも影響が出ます。
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すきっ歯(空隙歯列):歯と歯の間に隙間が目立つ状態。永久歯のサイズが顎に対して小さい場合に起こりますが、舌の癖などが原因のこともあります。
奥歯・全体の噛み合わせに関するサイン
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叢生(そうせい)/ ガタガタの歯並び:歯が重なり合ったり、ねじれたりして生えている状態。顎のスペースが足りないことが原因です。
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交叉咬合(クロスバイト):上下の歯が横にずれて噛み合っている状態。片側の顎に負担がかかり、将来的に顔の歪みにつながる可能性があります。
癖・生活習慣に関するサイン
実は、歯並びの悪さの原因は遺伝だけでなく、日常の「癖」にあるケースが非常に多くあります。
これらの癖は、顎の成長や歯の位置を大きく狂わせてしまいます。
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指しゃぶり:4歳を過ぎても続く指しゃぶりは、出っ歯や開咬の原因となります。指を吸う力が、前歯を押し上げ、顎の骨に変形をきたします。
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爪噛み、唇を噛む癖:特定の歯に持続的に力が加わることで、歯が傾いたり、ねじれたりする原因になります。
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舌の癖(低位舌・舌突出癖):食事や飲み込む際に舌が前に出たり、普段舌が下顎に落ちていたりする癖。これは受け口や開咬の大きな原因となります。
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頬杖:片側だけに継続的に圧力がかかることで、顎の成長や噛み合わせの歪みにつながります。

口の機能・発育に関するサイン
矯正が必要なサインは、歯そのものではなく、お子さまの身体的な機能や行動にも現れます。
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口呼吸:常に口が開いている、寝ている時にいびきをかく、唇が乾燥している。
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影響: 舌が下顎に落ち(低位舌)、上顎の成長を妨げるため、顎が狭くなり、歯が並ぶスペースが不足します。また、口呼吸はむし歯や歯周病、風邪のリスクも高めます。
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発音のしにくさ:「サ行」や「タ行」がうまく発音できない、舌足らずな話し方になる。開咬や舌の癖が原因となっていることがあります。
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食べ方が気になる:食べ物を噛み切りにくい、片側だけで噛む癖がある(偏咀嚼)、食事が遅い。これは、正しい位置で噛めていないサインです。
早期発見が治療を有利にする理由
これらのサインを乳歯列期(3〜5歳)や、乳歯と永久歯が混ざる混合歯列期(6〜12歳)に見つけることには、大きなメリットがあります。
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顎の成長をコントロールできる:まだ柔らかい成長期の顎に対し、装置で適切な方向へ成長を誘導できます。
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抜歯のリスクを軽減:顎を広げてスペースを作れるため、将来的に永久歯を抜かずに済む可能性が高まります。
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治療期間の短縮:土台が整うことで、本格的な矯正が必要になった際も、治療がスムーズに進みます。
当院では、お子さまの歯並びや顎の成長について無料相談を受け付けております。「なんとなく気になる」程度でも構いません。
成長のチャンスを逃さないためにも、奈良県香芝市で小児矯正をお考えであればよしむらファミリー歯科へご相談ください。