小児予防

【子どものすきっ歯】原因と注意点を解説!

乳歯から永久歯への生え変わりが進む6歳〜8歳頃、新しく生えてきた前歯を見て心配される親御様はとても多くいらっしゃいます。
結論からお伝えしますと、この時期の前歯のすき間は一時的な発育段階(正常な成長の途中)であることがよくあります。
ただし、中には自然には閉じにくく、早めの確認が必要なケースも隠れています。
今回は、前歯のすき間が自然に閉じる仕組みと、注意しておきたい原因や受診の目安について解説します。

 

1. 自然に閉じるケース:「みにくいアヒルの子の時期」とは?

小児歯科の世界には、7〜8歳頃の前歯の状態を指す「みにくいアヒルの子の時期(Ugly Duckling Stage)」という専門用語があります。
童話のアヒルの子がやがて美しい白鳥に育つように、最初はデコボコやすき間があっても、成長とともに自然と整っていく時期のことです。

生えたばかりの上の前歯2本は、外側に向かってハの字に開きやすく、真ん中にすき間ができがちです。
しかし、その後両隣の永久歯(側切歯)や犬歯が生えてくるにつれて、両脇から前歯を中心に向かって自然と押し寄せてくれます。
その結果、特別な治療をしなくても、成長とともにすき間がスーッと閉じていくケースが少なくありません。

そのため、生え始めの段階ですぐに「異常だ」「すぐに矯正しなきゃ」と焦る必要はありません。

2. 様子見ではなく受診・相談をおすすめする3つのケース

一方で、骨の内部や歯ぐきの状態が原因で、自然には閉じにくいケースもあります。
以下の3つが疑われる場合は、一度歯科医院でのチェックをおすすめします。

① 歯ぐきのスジ(上唇小帯)が前歯の間に入り込んでいる

上唇の裏側から歯ぐきに向かって伸びているヒダ(上唇小帯:じょうしんしょうたい)が太く、前歯のすき間の根元まで深く入り込んでいるケースです。
このスジが邪魔をして、歯同士が引き寄せ合うのを物理的にブロックしてしまうことがあります。

② 歯ぐきの中に余分な歯(過剰歯)が埋まっている

本来の歯の本数よりも多くできてしまった「過剰歯(かじょうし)」が、前歯の根っこの間に埋まっていることがあります。
外からは見えませんが、レントゲン撮影をすることで発見できます。
余分な歯が邪魔をしている場合は、抜歯などを検討することがあります。

③ 犬歯が生えてきてもすき間が2〜3ミリ以上空いたまま

両隣の歯が生え揃っても前歯のすき間が全く縮まらない場合や、すき間が明らかに広く開いている場合は、顎と歯の大きさのバランスが合っていない可能性があります。

成長の途中かどうかの確認はお気軽にご相談ください

前歯のすき間が「成長の一環」なのか「何らかの原因があるのか」をご家庭の目視だけで判断するのは難しいものです。
よしむらファミリー歯科では、定期検診の際にお口の中の目視確認だけでなく、必要に応じてレントゲン撮影を行い、骨の中に隠れている歯の状態まで丁寧に見守ります。
今すぐ治療が必要ない場合でも、「次は隣の歯が生えてくる頃に確認しましょうね」と見通しをお伝えできますので、親御様も安心していただけます。
「うちの子のすきっ歯、大丈夫かな?」と少しでも気になられたら、どうぞ気軽な気持ちでお散歩がてら検診にお越しください。