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虫歯は完治しない!大人の虫歯が招く重病解説
虫歯が進むと痛みを感じて治療をする。という方が多い中、大人の虫歯は痛みを感じにくいこともあり、虫歯が進んでも放置してしまう人が多くいらっしゃいます。
虫歯なんて小さなものだし、ある程度放っておいても問題ないだろう…とついつい後回しにしてしまいがちですが、実は虫歯を放置すると全身にかかわる重病になってしまうこともあるのです!今回は大人の虫歯招く重病についてお話していきますので、ぜひ頭に入れておきましょう。
Contents
虫歯は放っておいても治りません
虫歯には段階があり、初期のごく軽度なものであれば「再石灰化」という人間の治癒機能で修復することもありますが、それ以上に進行してしまった虫歯は完治することはありません。
それどころか放っておくと、どんどん重症化し最終的には死に至ることもある怖い病気であるということを覚えておきましょう。
虫歯の治療は、初期であればあるほど回数も少なく簡単に治すことが出来ます。進行してしまった場合は神経をとる治療になり痛みも回数もかかってしまいますし負担が大きくなってしまいますので、出来るだけ早めに治療を始めていきましょう。
大人の虫歯は痛みがないこともある
「虫歯=痛い」とイメージを持たれがちで、痛みがないうちは大丈夫だ。と自分で判断してしまう方が多くいらっしゃいます。実は大人の虫歯は痛みを感じないまま進行してしまうケースがとても多いのです。
子供の歯は小さく、虫歯が出来ると神経に達するまでが早いので早めの段階で痛みを感じやすい傾向にあります。しかし、大人の虫歯は広く浅く進んでいくことが多いので、神経に達するまでに時間がかかり、神経に達したときには歯のほとんどが虫歯でやられていた!という状態になりやすいです。
また、詰め物や被せ物の治療をしたところの隙間から虫歯になっていたり、歯と歯茎の境目から虫歯になってしまったりと虫歯になるリスクが高いのも大人虫歯の特徴です。
痛みがないから大丈夫…と安心せずに定期的に歯科医院で定期健診を受けたり、茶色くなっている部分があったらすぐに歯科医院で見てもらうクセをつけるようにしましょう。
虫歯を放置したら重病に!
虫歯を放置しても、最終的には歯が無くなるだけでしょ?もし無くなっても入れ歯やインプラントがあるし…と考えている方。実は虫歯を放置すると重病になってしまったり、場合によって命に関わる状態になってしまうこともあるのです。
虫歯菌は放置し続けると、歯を破壊しながらどんどん広がっていきます。その後神経をダメにし、歯の根っこの先まで広がると顎の骨まで到達した虫歯菌により顎が炎症を起こしてしまい「顎骨炎(がっこつえん)」の状態になっていきます。顎骨炎になると顎周辺に強い痛みを感じたり、腫れが出てきたり、口が開かなくなるなどの症状が出始めます。
そして炎症している部分から今度は虫歯菌が血管に入り込み、血液の流れにのって全身に巡り始め、全身に菌が回ってしまう「敗血症」を起こしたり、脳や心臓に到達して心臓疾患や脳疾患を引き起こすなど、命に関わる状態になっていきます。
海外では、虫歯を放置したことにより敗血症を起こし死亡してしまったケースもあるほど、虫歯は怖い病気であるということを知っておきましょう。
虫歯は初期であればあるほど治療は簡単なもので済み、負担も少ないです。放置して手遅れになる前に、早い段階で治療を受けるようにして下さい。なにより、虫歯が進行するにつれて治療の際には痛みも費用もかかるようになりストレスがかかっていきます。
大人虫歯になりやすい特徴
以下のチェック項目に多く当てはまる方は大人虫歯になりやすいと言えます。
- 口が乾燥しやすい
- いびきをかく
- 歯の表面が茶色くなりやすい
- 喫煙する
- 甘いものが好きでよく食べる
- 甘い飲み物をよく飲む
- フロスや歯間ブラシなどを使っていない
- 寝る前に歯を磨かないことが多い
当てはまるものは改善していけるようにしましょう。口が乾燥しやすい方はこまめに水を飲むようにしたり、甘い食べ物や飲み物が好きな方は、少しずつ控えたりダラダラ食べるのを辞めるだけで虫歯のリスクを大幅に減らすことが出来ます。
まとめ
全身の病気に比べ、虫歯はついつい治療を先延ばしにしてしまいがちです、痛みがなければなおさら放置しやすく、気づいた時には手遅れなんてことも…。虫歯は全身の病気を引き起こす怖い病気だということをしっかり理解し、放置しないように気をつけましょう。
一番大事なことは虫歯が出来ないように普段からしっかりとケアし、定期健診などでプロに診てもらうことです。3ヶ月に1回は歯科医院に通うなど自分で習慣にしていけるといいですね。