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インプラントの手術を避けた方が良い人
インプラントは抜歯した歯に対する治療法の中では
メリットも多く、自由診療ながら沢山の人が実施する治療方法ですが
手術等もあることから、万人に対して最適という訳ではありません。
今回はインプラント手術を避けた方が良い人はどういう人なのか解説します。
Contents
顎の骨の量が少ないケース
インプラント治療をするにあたってインプラントを支えるための骨の量と質が重要になってきます。
骨吸収が進行してしまい、顎の骨が著しく減少してしまっている場合はインプラントを支えることが出来なくなります。
この場合は骨増大手術が必要になってきますが、必ずしも全員に適用可能という訳ではございません。
成長途中のお子さま
成長途中のお子さまの場合、インプラントを埋め込むのは難しいです。
骨がまだ成長段階であることからインプラントを埋め込むことによって骨の成長を妨げる可能性があります。
また、骨の成長によって固定されているインプラントがずれてしまう可能性もあります。
そのため一般的にインプラントは成人のみを対象にしています。
喫煙者
喫煙は血流を悪化させ、口腔内の治癒を遅らせます。
インプラント手術の後の傷の治りが遅くなりインプラント歯周炎のリスクが高まり失敗率が上昇します。
インプラント治療を行いたい方はまず禁煙に取り組みましょう。
・参考文献
非喫煙者のインプラント脱落率が3.56%であるのに対し、喫煙者の脱落率は7.14% であり、喫煙者の脱落率が有意に高いことが示された。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/10/2/10_163/_pdf
心臓病や糖尿病などの全身疾患がある方
心臓病や糖尿病などの全身疾患を抱える方は、インプラント治療を受けられない場合があります。
処方されている薬の作用によって、術後の出血が止まりにくくなることがあるからです。
全身疾患を持つ患者さまがインプラント治療を検討する際は、必ず事前に歯科医師に相談してください。
また、現在心臓病や糖尿病の医師に対してもインプラント治療を受けることを相談した方がスムーズです。
全身状態や現在服用中の薬について詳しく伝え、治療の可否やリスクを十分に理解して進めましょう。
全身の病状や薬の影響が心配な場合でも適切な治療計画を立てることで、安全にインプラント治療を受けられる場合があります。
妊娠中の方
妊娠中のインプラント治療は母体や胎児に影響を与える可能性があります。
インプラント治療は外科手術を行います。その際、必要に応じて薬の投与も行いますので母体や胎児に影響を与える可能性があります。
妊娠中であれば一時的に入れ歯等を利用し、出産が終わり体調が完全に回復してからインプラント手術を行うことがおすすめです。
歯ぎしりや食いしばりがある人
歯ぎしりや食いしばりは、インプラントや周囲の顎の骨にも負担をかける可能性があります。
過度な歯ぎしりや食いしばりは、インプラントの寿命を短くする原因となるため注意が必要です。
歯並びや噛み合わせを見直して改善することで、インプラントを長持ちさせられる可能性も高まります。
こういった方は事前に歯科医師に相談をしましょう。
重度の歯ぎしりの場合、就寝時にマウスピースを用いるなどしてインプラントへの負担を軽減させることも可能ですし
歯並びに問題がある場合、インプラント治療の後に矯正治療を実施することも可能です。
日頃のお手入れ・定期検診を怠る方
インプラント治療をしたといってもそれで終わりではありません。
従来の歯と同じようにしっかりと日頃のお手入れを行い、定期検診に通うことによって
インプラントは長持ちします。
逆にここを怠る方は通常よりも早い段階でインプラントが抜けてしまう、インプラント歯周炎等も問題が起きやすいです。
定期検診は3ケ月~6ヵ月に一度は通うようにしましょう。
インプラント治療でお悩みの方は是非ご相談ください
インプラント治療が出来ないからと言っても入れ歯やブリッジ等
治療の選択肢はあります。
上記のような項目に当てはまる方でも症状次第ではインプラントを埋入できる場合もありますので
まずは一度歯科医師に相談してください。