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憧れの白い歯に?【要注意】海外の歯磨き粉、使う前に知ってほしいこと

最近、インターネットで気軽に海外の商品が手に入るようになりましたね。

特にオーラルケアグッズは人気で、「海外の歯磨き粉を使ったら歯が白くなった!」なんて口コミを目にして、ホワイトニング効果を期待して使ってみたくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

手軽に憧れの白い歯が手に入るなら…と飛びつく前に、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?

実は、海外の歯磨き粉と日本の歯磨き粉では、含まれている成分やその濃度に大きな違いがあるんです。

今回は、海外の歯磨き粉を使う上でぜひ知っておいてほしい注意点と、安全に使うためのポイントをわかりやすく解説します。

あなたの歯の健康を守るために、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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「海外製」と「日本製」、何が違うの?

一見同じように見える歯磨き粉ですが、海外と日本では、配合できる成分のルールが異なります。特に注目すべきは、次の2つの成分です。

 

1. フッ素の濃度

むし歯予防に効果的なフッ素。

日本の歯磨き粉には、以前は最大1000ppmまでの配合が一般的でしたが、現在では厚生労働省の承認により、最大1500ppmまでの高濃度フッ素配合歯磨き粉が市販されています。

一方、海外の歯磨き粉には、日本よりも高濃度の1000ppm〜1500ppm程度のフッ素が当たり前のように配合されていることがあります。

フッ素自体は安全な成分とされていますが、高濃度であればあるほど、より注意して使う必要があります。

 

2. ホワイトニング成分

「歯を白くする」と謳う海外のホワイトニング用歯磨き粉には、しばしば「過酸化水素」や「過酸化尿素」といった成分が配合されています。

これらは、色素を分解して歯を漂白する非常に強力な作用を持つ成分です。

日本では、これらの成分を市販の歯磨き粉に配合することは法律で禁止されています。

なぜなら、これらの成分は歯科医師の管理下で使うべきとされているほど、作用が強いからです。

 

海外の歯磨き粉を使う際の注意点

特に気をつけたいのは、先ほどご紹介した「過酸化水素」などの強力なホワイトニング成分が配合された海外の歯磨き粉です。

過酸化水素は、口の中の粘膜や血液と反応した際に熱を発生させ、口の粘膜を刺激したり、痛みや炎症を引き起こすことがあります。

「海外製の歯磨き粉を使ったら、歯茎がヒリヒリする」「口の中が熱くなった」と感じたら、すぐに使用を中止してください。

また、これらの強力な漂白成分は、歯の内部にまで浸透する性質があります。

そのため、知覚過敏を引き起こしたり、症状を悪化させたりするリスクもあります。

「海外の歯磨き粉を使い始めてから、歯がしみるようになった…」と感じたら、こちらも注意が必要です。

 

どうしても使いたい!海外の歯磨き粉を安全に使うには

「それでも、やっぱり海外の歯磨き粉を試してみたい!」という方もいらっしゃるでしょう。

もし使用を検討するなら、以下のポイントを参考に、慎重に使いましょう。

1. 少量でパッチテストを行う

初めて使う海外製の歯磨き粉は、いきなり普段通りに使うのではなく、まずはごく少量を肌に乗せるか、口の中に置いてみて、短時間様子を見る「パッチテスト」をおすすめします。

もし、痛みや違和感を感じたら、すぐに使用を中止してください。無理して使い続けると、後々深刻な症状につながることもあります。

2. 日本製の歯磨き粉と併用する

毎日、刺激の強い海外製の歯磨き粉ばかりを使うのではなく、マイルドな日本製の歯磨き粉と併用するのも一つの方法です。

普段は日本製の歯磨き粉でむし歯予防や毎日のケアを行い、ホワイトニング効果を期待したい時にのみ、短時間で海外製を使うといった使い分けを検討してみてください。

3. 長時間の歯磨きは避ける

普段から10分以上など、長時間かけて歯磨きをするのが習慣になっている方もいるかもしれません。

しかし、刺激の強い海外製の歯磨き粉を長時間口の中に留めておくと、粘膜のただれや痛みを引き起こす原因にもなります。

歯磨きは、正しく行っていれば3分程度で十分効果が得られます。

特に、日本で禁止されているような強力なホワイトニング成分を含む歯磨き粉を使う場合は、短い時間でサッと磨き、すみやかに洗い流すように心がけましょう。

 

問題が起きたら、すぐに歯科医院へ

もし海外製の歯磨き粉を使用して、痛みや粘膜のただれ、知覚過敏の悪化など、何らかの異常を感じたら、その時点で直ちに使用を中止し、すぐに歯科医師の診察を受けてください。

特に、もともと知覚過敏の症状がある方は、海外製のホワイトニング歯磨き粉を使うことで症状が悪化するリスクが高いため、使用を控えることを強くお勧めします。

 

まとめ

「歯を白くしたい」「むし歯予防効果が高いものがいい」という気持ちはよくわかります。

しかし、海外製の歯磨き粉には、日本では使用が禁止されている強力な成分が配合されているケースも少なくありません。

安易に使う前に、そのリスクをしっかりと理解し、自己責任で使用することが重要です。少しでも違和感を感じたら、すぐに使用を中止して歯科医師に相談しましょう。

あなたのお口の安全を第一に考えるなら、まずは歯科医院でご相談いただくのが一番です。

歯のホワイトニングについてご不明な点があれば、奈良県香芝市のよしむらファミリー歯科へお気軽にご相談ください。

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