大人になってむし歯や歯周病等でやむなく抜歯してしまった時

入れ歯は手入れが大変そうだしインプラントは高いから

そのままにしておこうかな…と思う方もいると思います。

勿論、すぐに何か悪影響があるということは少ないですが徐々に影響が出てくる可能性もあります。

 

嚙み合わせに悪影響が起きる可能性

対にあたる反対の歯が伸びてくる

歯は上下の歯が食事や食いしばる時にお互いの歯が当たることによって「嚙み合わせ」を作っていますが

歯が無い状態のところはその対になる歯に当たるものが無くなります。

この状態を長く放置していると当たるものが無い歯が伸びてきてしまう可能性があります。

まっすぐ隙間に伸びてくれたらいいですが斜めに伸びてしまうと

他の歯に当たって上手く噛むことが出来なくなる場合があります。

 

隣の歯が倒れてくる

歯と歯は支えあっています。

抜歯することで隣の支えが無くなると空いた空間に倒れてくる可能性があります。

こうなると嚙み合わせがずれてきてしまいます。

嚙み合わせがずれることでうまく咀嚼が出来なくなってしまい

胃腸に負担がかかってしまい、健康被害に及ぶ可能性も十分にあります。

 

他の歯に過剰な負担がかかる

特定の歯がなければ残りの歯で咀嚼を賄うことになります。

経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、

歯の痛い箇所を庇って他の箇所ばかりで噛んでいたらその箇所が欠けてくるということもあります。

1つだけ歯が抜けたくらいですぐに大きな影響は出ないかもしれませんが

こうして少しずつの悪影響が積み重なってくると後々重大な問題になる場合があります。

 

顎や歯の筋肉に悪影響が起きる可能性

しっかりと噛むことが出来ないと顎や歯の筋肉を使う頻度が下がります。

使わない筋肉は次第にやせ細っていき、退化していきます。

お年寄りの方で顎や頬がやせ細っている方がいらっしゃいますが

咀嚼の力が衰えてくるとそうなりやすいです。

 

噛むことの刺激は記憶力の向上やボケ防止にもつながる

まだ若い世代の方は気にならないかもしれませんが

昨今の研究でしっかりと歯を残して噛むことを意識づけている人は

記憶力の向上やボケ防止に繋がることが分かっています。

噛むことで脳の細胞が刺激され、活性化することで痴呆防止に効果があるのです。

また、「歯の数が減ると脳が萎縮する」という報告もあります。

 

抜歯をしたらなるべく何らかの処置をしましょう

入れ歯・ブリッジ・インプラントと様々な処置があります。

勿論無料で出来るものはございませんので、大小なりとも費用はかかります。

例えば高額と言われるインプラントには医療費控除によって負担を軽減することも出来ます。

インプラントは医療費控除の対象になるのか？いくら戻ってくるかも解説

 

また、当院ではインプラント治療をお勧めすることが多いです。

そのメリットについても解説しておりますので、興味のある方は是非ご覧ください。

老後にこそ必要なインプラント治療：メリットとデメリットをお伝え

 

抜歯をすることになったらぜひご相談ください。

抜歯をするにしてもその後の治療のことを考え計画的な処置をしていくことが重要です。

当院では入れ歯・ブリッジ・インプラントともに治療が可能です。

患者様の意向をくみながら丁寧に診療をしていきます。

まずはお気軽にお問い合わせください。